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開発日誌

―リトル・リコレクターのメンバーが、それぞれの目線で開発の様子をお届けします―

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#58 「開発者インタビュー デザイナー編その1」

こんにちは。デザイナーの清水です。

今回はデザイナーの森くんにインタビューを行い、どんな人なの? というのを掘り下げてみようと思います。
森くんは『リトル・リコレクター』のキービジュアルであったり、コンセプトアートだったり、世界観のビジュアルイメージを築いてくれた重要人物です。どんな話が出てくるのか楽しみですね。


本人の写真

デザイナーの森さん

今回インタビューを受ける人。『リトル・リコレクター』ではコンセプトアートの作成、ダンジョン内の背景美術、UIの改修やモーションなど幅広く担当。

TGSの展示内容や配布物のとりまとめも行い、プロジェクトの中心から外側までがっつり活躍しているコアメンバーだ!


——普段、自分のことを人に紹介するときには何と名乗っていますか?

2Dデザイナーです。

——最近はUIなどもやっていて幅が広がっていますね。

——好きな色は何ですか?

緑……ですかね。少し黄色に近い緑が好きです。

——今机の上とかPCのデスクトップはどうなってますか? すごく散らかってる人もいたりしますが……

机の上は整頓されている方だと思います。でも液タブが占領してますね。PCのデスクトップはだいたい2列くらい置かれてます。

——液タブに押されてキーボードが奥の方で斜めになってますが、辛くないですか?

慣れました(笑)。

——仕事中、無意識にやってしまう癖やルーティンなどはありますか?

鼻の側面を触る……?

——すごい地味なのが来た(笑)。結構お菓子とか置いてますよね。コーヒーホルダーみたいなのもあるし。

結構食べてます。コーヒーホルダーはいっちーさんにもらいました。※いっちーさんは本作のロゴを作ってくれた人です!

——左手デバイスもありますよね。あれって便利ですか? どういう設定にしてます?

『Tour Box』ですね。もう手放せなくなってます。
設定は、ホイールやノブで画面の拡縮と回転、ブラシサイズの変更ができるようになってます。それから、Undo / Redoとかコントロールキー等を設定して使ってます。

——腱鞘炎ってなったことありますか?

ないですね。かなり筆圧強いんですけどね。

——ないんだ。強靭だな……

——普段どこからインプットを得てますか? 映画とかゲームとか……

最近は外で受け取ることが多いかもしれないです。山登ったりとか。 もともとはインドア派なんですけど、東京に出てきてから外に出るのが好きになりました。 まだキャンプとかをしているわけではなくて、高尾山に登って降りるくらいの感じなんですが、目標としてそういうこともしたくて、最終的には富士山を目標にしてます。

——現実からインプットを得るのはいいですね。どういうところが絵的に活かされているとかはありますか?

色は感じ取ったりしますね。言葉にできるかと言われたら難しいですけど。

——言葉にできなくても記憶のなかに蓄積していればどこかで無意識に出てくることもありそうですね。山って普段の生活ではありえないくらいの高さから見下ろす視点になったりするから、そういう意味でも刺激になるかもしれないですね。

——絵を描きはじめたのはいつごろからですか?

描いてるのは小学校低学年くらいからですけど、本気で将来を見据えて描きはじめたのは高3ですね。 美術部に入っているとかもなくて、スポーツ系でした。

——背景を結構描いてますが、昔からですか?

最初はキャラ絵だったかと思うんですけど、祖母が油絵を描いていて、それを見て育ったので。 大学で色々な作品を作っていくうちに、風景が好きだなというところに行き着きました。

——風景のどんなところに惹かれますか?

空気感とか、エモさとか……。実際に見た夕焼けや景色の感動みたいな、あとは光の印象みたいな。

——たしかに、キャラ絵に比べて、風景画ってエモーショナルなものと結びつく度合いが強いですよね。思い出みたいなものとの結びつきがありますよね。

そうですね、光の表現みたいな。そういうのが好きで。

——ポートフォリオにビルの街並みみたいなものを載せてたじゃないですか。あれも結構エモめの絵でしたよね。風景を見るのが前から好きだったんですかね?

風景はずっと好きでしたね。

——そうなると外に繰り出しに行ってるのは繋がってるかもしれないですね。

ポートフォリオに掲載されていた作品。ビルのある街中の風景

話題に出てきている作品。淡い色彩が印象的

田舎に住んでたからというのもあるかもしれないですね。自然があるし。

コンセプトアートをお任せしたじゃないですか。あれ、結構独創的な空間づくりをしてくれましたが、何から影響を受けたみたいなソースとかあったりするんですか?

まずはジブリですよね。 あとはガウディが好きで。

——結構有機的な地形や建物を作ってくれるなと思ってたんですが、それがガウディの影響を受けてるんですかね。

もしかしたらそうかもしれないです。

——子供のころ、絵が好きかも・得意かもと最初に思った瞬間ってありますか。

人よりは好きだなと思いましたけど、自分より上手い人はいましたね。

——だいたいいますよね。でもそういう人に限って描くのやめちゃったりしますよね。

自分はいい具合だったのかもしれないですね(上手すぎなかったという意味で)。

——影響を受けた作品・作家はありますか? コンセプトアートに関してはガウディだったりジブリだったりかと思いますけど、個人的に好きだなみたいな。以前、絵本的な感じが好きというのは聞いたことがあります。

ムーミンの絵とか好きだったりします。

——なるほど。ちょっと海外っぽい感じですね。どの辺の時代の絵画が刺さるかとかも人によって違う感じしますよね。

一つすごく刺さるのがあって…… クリムトの描いた風景画が好きです。クリムトと言うと金色の作品がよく紹介されますけど、『アッター湖の島』という作品が好きです。

——絵において独学の部分と習った部分ってどんな割合ですか?

基礎的なこと、パースとか色味とかはだいたい大学で習ってますね。 教えてはくれるんですけど、それをちゃんと咀嚼して自分のものにできるかはその人次第、みたいな感じがありますね。

——大学では主にデジタルでしたか?

デジタルでしたね。でも他の授業を受けないといけなかったりして、そこでデッサンとか、物理的な絵も描いてました。

——絵を描くだけだったらゲームじゃなくてもいいと思うんですけど、なんでゲームなんですか?

難しいですね……でも、ゲームしかないと思ってました。 他の業種のインターンに行ったときに、違うなと思ったのが大きいです。

——広告とかはもっとビジネスしてる印象が強いですよね。ゲームのほうが表現の領域がある感じがしますね。

すべて言語化して、すべて説明して、納得を得る……みたいな感じで、言語化できないものは入れないみたいな感じだったので、それがちょっと合わなかったですね。

——今幅広くやってますけど、最初はUIやる予定はなかったですよね。もともとはどういうことをやる想像をしてましたか?

もともとは2Dのキャラを描いたりするのかなと思ってました。

——一番最初にやった仕事はなんですか?

一番最初にやったのは、武器のデザインを3種類挙げて、ひとつ選んで清書するっていう仕事でした。

——UIははじめてだったと思うんですけど、頭の使い方が違うなっていう感覚はありますか?

基礎的なことだとは思うんですけど、情報のグループを分けて、というのを意識するのが、慣れないうちは難しかったですね。 どれをまとめて、どれを離して、どれは横が揃ってなくてもよくて、どれは縦も横も揃ってないと見にくいとか。

イラストレーションの出身だからデザインを習ってきてるわけではないんですかね。

そうですね、習ってはないです。 でも、入社前に広報チラシみたいなのは作っていたことがありました。

TGSで使った看板とかもよかったですね。

元々絵の人だからこそできるUIってありますよね。今作ってもらっているものも、ベクターでカチっと作るものじゃないから、絵が描けないと難しそう。

——最後に、最近ハマっていることは?

……それも登山ですね(笑)。


今回は森くんへのインタビューでした。

既存の作品ではなく自然を見に行ったり、コンセプトアートの着想をジブリやガウディから得ていたり、森くんからしか聞けない話が聞けたんじゃないかなと思います。

次のインタビューでは逆に森くんから清水へのインタビューとなっておりますので、乞うご期待!

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