とりたん開発日誌

―ToReturnのメンバーが、それぞれの目線で開発の様子をお届けします―

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#6「企画はどうスタートしたか」

本企画がどのようにスタートしたのか、企画目線でお話しします!


こんにちは、企画の笹口です。
少し寒い日が続くなぁ、と思っているうちに若干汗ばむような気候になってきて、衣替えも追いつかない今日この頃です。
4月入社の新人さんたちを迎え、1年早かったなぁと。毎年思っている気もしますが。

さて、『ProjectCode:ToReturn』ですが、各メンバーの尽力のおかげで徐々に形ができてきたかなという印象です。
まだまだ手触りや細かい数値周りなどの調整が必要ですが、大枠でのゲームの流れについては固まってきたかなと思います。
実際のゲーム画面などをお見せするのはもう少し後になりそうですが、多くの皆さんに楽しんでもらえるように鋭意開発進行中です!

ゲームの中身だけでなく、webページの見た目やコンテンツなども拡充予定です。 いつまでもProjectCode:ToReturnと呼称するのも長いので、タイトルもみんなで案だし中です。
(タイトルっていわば、ゲームの一番の肝だったりしますからね...ここは結構慎重です)

確定したときには、「タイトルに込めた思い」 みたいなものをお話できるといいなと思っています。


さて、今回は 「企画はどうスタートしたか」 というテーマで、本プロジェクトが始動した経緯を少しお話しようかなと思います。
#2でアートディレクターの清水くんが既にお話ししているため、一部重複する箇所がありますが、今回は企画の笹口からみた目線での最初期の様子を振り返ってみます!

本プロジェクトの始動前、代表からは社内開発を進めたい、というお話が自分のもとにありました。 どういう進め方でも構わないというお話の中で、「アートで引っ張っていくようなタイトル」 も一つの作り方だよね、となり「イラストやコンセプトアートから企画を作ってみる」 という方針で進むことに。
清水くんをデザイナーにアサインすることは決まっていたため、まずはブレスト等をして清水くんがどんなイラストを描くかの方向性や、ざっくりとやりたい企画の方向性の模索し、絵を描いてもらうことから始める進行を想定していました。

ただ初回のうちに、すでに清水くんがこういった企画はどうか、と数点のイラストと、自身の絵とマッチする世界観想定、ゲームイメージの載った企画書を持ってきてくれました。 特に、探検家風の少女と相棒の鳥の絵に惚れ込んだ、というのもあり、 ここから「この企画案を膨らませつつ整理して進めていこう」という判断に至るのに時間はかかりませんでした。

その後、清水くんの企画原案を一つの案としてまとめました。
それがこの時の企画概要書です。

ToReturn初期企画概要書 システム面やゲームフロー部分の記載はそこまで詳細にはせず、世界観は後で詰めるとして、 まずは、「何をする」ゲームなのかと、それによって「何を体験させたいか」をまとめています。 

ゲームの企画は 「誰に」 「何をさせて」 「どういう体験を届ける」 という3つの要素を肝に、どの要素を主軸にアプローチするかが大切だと自分は考えています。
本プロジェクトでは、主軸を 「どういう体験」 に置いて、それをベースに「誰に」 「何をさせる」 というのを設定していきました。 そのため、今時点で本プロジェクトの 「どういう体験」 をさせたい、というものは変わっていませんが、 「何をさせる」 というゲームシステムや要素などは調整を繰り返して変わってきています。 「誰に」 というターゲットもそこまで明確なペルソナを固定するのではなく、刺さるであろう人のイメージをチーム内で共有するに留めています。

どういう体験というものをどう決めたかといいますと、 キービジュアルの絵を見て、ディレクター3人が感じた「持って帰る」 というキーワードを 少女と鳥が崩れていく塔からお宝を持って帰る、緊迫感ある冒険を描こう、という感じで決まっています。

今回のプロジェクトでは、ターゲットを絞り込んだりコンセプトの選定から企画立案ではなく、企画の素案がすでにある状態でした。一人で0から考えてまとめていく企画立案とは異なり、原案の清水くんの意図をヒアリングして整理したり、もう一人のディレクターの寺沼くんも交えて、3人のディレクター間での本プロジェクトで大事にしたいコンセプト部分をすり合わせが結構大変だったと感じています。
ここは妥協せず何度も話し合いを重ねましたのが良かったと思っていますし、今でも意見の衝突や食い違いが少なからずあります。そういった意見が飛び交う土台を醸成できたことも良かったなと感じています。
少人数の制作だからこその手探り感やメンバーみんなが良いと思うものをぶつけ合いながら作っていく、この開発が僕自身とても楽しい開発だなと実感中です。


とまあ、企画目線での本プロジェクトの始動の様子と、企画を作る際の大事にしていることを少しお話いたしました。
今回掲載した初期の企画概要書から、実際にどのような遊びが実装されたかはぜひリリース後にご確認いただければと思います。ぜひ、お楽しみに!

それでは今回はこの辺りで。また次回。(。・ω・)ノシ